写真趣味の嗜み方について

   

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写真趣味を嗜むようになったのは比較的最近なのですが、きっかけは写真部のメンバーとの交流でした。「共有欲求」というのはどのジャンルのどんな趣味にも当てはまる事なのではないでしょうか? ブログやコミュニティを通じていろんな人と関わりを持つにつれて、価値観の共有について色々考える機会が増えました。ある意味、マストアンサーでありベストアンサーだと思っているのですが…いかがなものでしょう?

どんな趣味や活動にも「初期の接点」があり、それに影響される形で没頭するようになる…というのが趣味にハマるメカニズムだと考えています。写真趣味に関してはわりと多くのカメラ趣味者や写真愛好者などと接触してきましたが、私の場合…写真趣味の初期の接触者が非常に「深い」方だったために、なかなか業の深いルートを辿ることになったりするのですが、まあそれは別の話。ただ、最初のきっかけを作った人の影響力は非常に大きいと考えています。故に私はPENTAXのオールドレンズを「託される」という業の深いフラグを背負ったのですが…それはまた機会があれば。

ひとり黙々と作品を作っていく絵画やイラストレーションの世界とかでも、他者の影響は深いものと思います…それは自分自身の時間と経験でもって体験して導いてきた回答のひとつでもあります。逆を返せば「ひとりの世界観」というのは存在せず「無色透明の絵の具は存在しない」という無理問答のような回答が出てくるのですが…人というキャンバスは第三者という絵の具に少なからず染まっているのではないか…という話です。絵の具で例えるなら、「独自の色」というのは「混色や調色」であり「無色透明ではない」という感じでしょうか?

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今の写真趣味の活動があるのは…やはり初期段階で接触した現在の写真部メンバーのおかげではないかと思う次第、温故知新からノウハウの伝承などなど…数を出せばキリがないのですが、カメラや写真の指向性こそ差異があるものの、やはり良いところもイマイチ良くないところも影響を受けているんじゃないかと思うようになりました。正確には「同好の他者と接触し、意見交換などを経て自分なりの回答を導き出す」ことが重要であり趣味のエネルギーじゃないかと思うのです。

だからこそソーシャルネットワークは求められ、同行の他者をグループ化し、より多くの共感を求めるようになっていったのではないか…と思うのですが、話が大きすぎですかね?

求める共感共有と、揉めるSNS界隈と。

インターネット黎明期からネット社会を垣間見てきた古い人のひとりですが、日本のネット社会の古き知識として「半年ROMれ(半年くらいは傍観者であれ、的なニュアンス)なんて言葉があったりしますが。ネット界隈ではルールやエチケット的なことは一切教えてくれないものでして。昨今の炎上案件の多くが何故か「暗黙知に抵触する」事案だったり「常識的にいろいろ問題がある」事案だったりして…温故知新も馬鹿に出来ないなって思ったりしたことがいくつかありました。

写真趣味については昨今デリケートな問題をいくつか内包していることがあり…定期的に話題になり、時に炎上案件になっているように思います。最近だと鉄道写真趣味界隈でちょくちょく炎上した話がありましたが…カメラが切り取った写真の多くは「誰かに見せるために公開される」ことが多いのではないでしょうか? 見せたいものに主眼を置いて撮る写真ですが、被写体を追いすぎているとか被写体が追いかけられないから…というニュアンスのトラブルおよび迷惑行為がちょっとした大きな問題になっており、同好趣味界隈から見ても問題提起をせずにはいられないこともしばしば見受けられるようになったように思います。写真趣味界隈の件では「場所取り」に結構揉めた話を聞きます。あの被写体追うのにあそこの木が邪魔だから切っちゃう…とか、そういう系統の話。

誰よりも良いものを追求したいという欲求は理解できますが、そのために暗黙とはいえ「越えてはいけない一線を越える」ことは少なくとも容認は出来ないし看過も出来ない。何故それが暗黙知として認識されているか、「考えたことも無い」とか「そんなことはどうでもいい」とかっていう類のトラブルは今昔問わずにあったのですが、昨今はSNSを媒介して拡散されるケースが増え、炎上…というケースが増えているように思います。

追うことと求められること、天秤に掛けてみてバランスの取れないことも多い事だと思うのですが…良識ほど伝わらないという苦労談がつらいです。「ルールのない格闘技のようなもの」などと揶揄されるとやはり気が重くなってしまいますが、残念なことに「悪貨は良貨を駆逐する」というのは間違いなく、しかも「少量の悪貨が大量の良貨を駆逐する」というソーシャルネットワーク時代特有の弊害も手伝って…昨今この手の問題や苦労談が重くのしかかります…。

オフラインネットワークに回帰する潮流

ソーシャル時代の昨今は多くの趣味特化型SNSが多く存在しますが、やはり究極的なものを追いかけると…やはりオフラインネットワークは一定の力を持っているのではないかと思う次第です。ブログの「中の人」がソーシャルコミュニティにリーチを掛けるように、趣味界隈も「リアルコミュニティ」が求められているのかもしれません。同好の趣味者の世界…という名目であれば数年前~十数年前はコミックマーケットが担っていた部分でもあったりして、同好趣味者のエネルギーを感じたりするシーンもあったりするのですが…もしかしたら「原点回帰を欲されている」のかもしれません。

顔が見えるネット活動に対して中の人はやや否定気味ではありますが…完全否定はしませんし、一定のリーチは必要だと考えています。インターネット上の価値観はどちらかといえば性悪説で説かれる事が多く、顔が見えないほうが…というのが古い時代からの考え方なのですが、動画配信などの普及やら何やらが手伝って「影響力補正」はやはり必要なのかもしれません。検索下位のブログなんてポケットティッシュの広告並みに見られないものです…はずかしながら。

写真趣味の話に於けるオフラインネットワークの優位性や利便性の話ですが、作品共有の他にも体験談交換や技術伝承、ひいては裏話や温故知新の開封など…意外と多いです。極論をぶつけてしまうと…公開写真は「現像後」のデータですが、オフラインでは「ナマ撮影」に接触する機会があったりします。「百聞は一見にしかず」とはいいますが、「体験は最高の武器になる」という感じでしょうか? もちろん、そういったところに行って同好他者と接触するには相応のコミュニケーション能力も要りますし、彼らを魅せる作品のひとつも必要かもしれません。趣味のために趣味以外のスキルやら何やらは必要になるし、途方も無い観点からいえば人生にも影響力が出てくるリアルネットワークの力って…やはり一度経験なり体験なりをしていろいろと自己の中で昇華していくものなのかもしれません。多分、趣味の追求っていうのはそういうところから伸びていくものだと思うのです。

「人は考える葦である」から、やはり考える

昨今は「モノに主眼を置かれる」ケースが多いように思うので、やはり思慮熟考は意識しなきゃ駄目かなって思うようになりました。いろんな趣味に身を投じてきた中の人ですが、「モノの所有が主目的」の趣味は飽きるまでの周期が早く、費用や苦労も耐えない分野が多いように思い…また環境の変化などで撤退を余儀なくされるケースも無きにしも非ず、ということで「モノの所有に主眼のある趣味」はやはり時間の経過と共にいくつかを捨てる選択を迫られてきました。

写真趣味を通じて学んだことは結構多くありました。撮影基礎となる構図の作り方から世界観の追い方、機材基礎やデータ系技術のノウハウなどもそうですが、撮影マナーや咄嗟の一言への配慮策など…ちょっとした交渉術や話術に至るまで多岐にわたり、おおよそ趣味という枠組みにとらわれない分野にも影響している部分も多かったように思います。世界は繋がっているんだ、とかそういう感覚でしょうか?

最近は140文字のつぶやきも全部読まずにメンションを送ったりする事案が多いと聞きますが…140文字の世界から3倍くらいの密度の世界観を綴りたいな…とか、そんなことを考えつつ。

 

趣味とは「価値観の共有」がキモだと思います。伝わらない価値観は押しつけのようなものであり、価値観の伝わらないモノの存在はガラクタ扱いしかされない…実際にそういう経験もあるので、モノそのものに価値観を求める趣味はおおよそあきらめモードに入ってしまいました。収集癖は結構強かったので精神的苦痛を伴ったモノもありましたが…おおよそ断捨離に掛ける羽目になり、十中八九が水泡に帰するカタチになりましたが。ねんどろいどの長門有希は今でも手元にありますが、そのほかのフィギュア関係はおおよそ駆逐されてしまいました。保存不具合というのもありまして…。

写真も今やデジタルベース、たかだか3.5インチのHDDに何万枚という写真データが放り込めるということもあり、また共有できるSNSなども増え…(機材以外で)場所も比較的取らず、趣味として認識してもらえる写真趣味は、昨今の趣味の中でも比較的安定軌道に乗っている趣味です。機材管理が少々精神と財布に負担を強いていますが、気持ち的には些細な問題だと考えられるようになりました。何より、絵心を学んできた過去がある関係から、その瞬間を切り取る作業が楽しくて仕方ない…というのもあります。

何が、どんな趣味や嗜好に繋がっているかなんて特定できない。その複雑怪奇な繋がりもまた、写真の題材のひとつになっていく…この趣味にたどり着いて、昨今はかなり充実度があります。フトコロはスッカスカですが、そんなものは…些細な問題ですよね? ですよね?

  

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